井戸もぐら2号です。兵庫県南部(神戸市・明石市・稲美町・加古川市・姫路市・三木市・小野市・加東市・加西市)で井戸を掘ったり、井戸ポンプを治したりしています。
今回の能登半島地震について思うことで書いてきましたが、今回で最後です。
最後に防災井戸のあり方と上水道の補完としての井戸というテーマで書いて行きます。
僕は井戸の事業を始めて防災井戸という新しい活用方法を広めて行きたいを考えてました。
今回の震災や過去の震災においても井戸があったことで水の確保が出来た、、、逆を言えば、
井戸がないところは上水道の復旧まで給水車でしか水の確保が出来きない。これを少しでも無くすために
防災井戸を広めていくべきだと考えてました。
しかし、今回の能登半島地震は、それ以上に日本の今の水インフラの状態を顕著に示したと思います。
戦後から何年もかけて敷設してきた上水道は、ほぼ日本全ての地域をカバーするになりました。
蛇口を回せば、安全な飲料水が供給されるようになりました。しかし、それを維持するにはコストがかかります。
都会のように人口がたくさんいて税収もたくさんある所は問題なく設備の更新はされて行きます。
しかし、田舎の、、、限界集落のような地域のインフラの更新のコストは、どうみても赤字になります。
戦後から発展・成長期は公共工事も兼ねてインフラの敷設工事は、どんどん出来ました。
しかし、回収の見込みの立たない地域へのインフラ更新工事は積極的に出来ないのは、どの自治体も同じだと思います。
そこに、今回の能登半島地震が来ました、、、、。
すでに老朽化しているインフラに対して、トドメをさす地震によってどうにもならない状態になりました。
復旧をすることに疑問符を投げかけてる有識者がいるのも事実で、あまりにもコストが合わない。
とは言っても、いきなり別の地域へ移り住めというのも出来ない、、、。
そこで、井戸による簡易水道による水インフラの復旧はあり得る話だよなあって思いました。
上水道の配管を敷設・復旧には莫大な費用がかかるが、各地域に井戸をほり簡易水道として上水道の代わり
をした方が、コスト的に現実的じゃないのかなって考えました。
井戸を簡易水道として運用するには色々ルールや取り決めが多くてハードルも高いですが、コスト的には
間違いなく安くつくのと、それよりもいくつかの地域は井戸による簡易水道で運用することで、
上水道の補完もできるのではないかって考えました。
今後、これを考えにまとめて各自治体に説明してらどのような反応があるのか、、、今年は進めて行きたいと考えてます。