井戸もぐら2号です。兵庫県南部(神戸市・明石市・稲美町・加古川市・姫路市・三木市・小野市・加東市・加西市)で井戸を掘ったり、井戸ポンプを治したりしています。
今回は、「井戸水って安全なの??」ってテーマで書いて行きたいと思います。
まず、安全と言っても定義が曖昧なので、ケースをいくつか決めて行きたいと思います。
1、井戸水を飲み水として使用する場合は安全なのか??
この場合は、井戸水をどこで飲み水として使うかによります。まず、個人の家での使用に関しては、
法律的なルールはありませんが、努力義務としては年に一回の水質検査をしてくださいとあります。
検査項目は11項目の飲料水簡易検査という検査です。(8000円〜15,000円程度)
この検査にクリアしなければ、飲料不可というわけではなく、濾過フィルター等の水処理設備を
つければオッケーですし、個人で使う場合はそれも無しで使っても自己責任の範囲でオッケーです。
その前に、飲料水簡易検査項目の説明をしたいと思います。
・亜硝酸態窒素・・・・これは、畑や田んぼで使われる窒素化合物や、洗濯等の汚染水から出やすい
項目です。また、牛の糞尿からも出やすいので、そういった汚染がないかの項目です。
・硝酸態窒素および亜硝酸態窒素・・・・これは、上記の亜硝酸態窒素の項目と大きく違いはありません。
・塩化物イオン・・・・水中の塩化物イオンの総数です。海水が混じってると数値が高くなります。
・有機物(全有機物の量)・・・・水が汚れていると上がる数値です。
・p H値・・・・・酸性かアルカリ性かの値です。5.8〜8.6の範囲内で 中性は7.0です。
・味・・・・・・読んで字の如く味です。異常がなければOK
・臭気・・・・・これは匂いです。これも変な匂いでなければOK
・色度・・・・・水にどれくらい色がついてるかです。透明でなければパスしません。
・濁度・・・・・水の透明度の値です。これもある程度透明でなければパスしません。
・一般細菌・・・・細菌の総数です。100以下ってなってますが、ほぼ無菌じゃないとパスしません
(人の手に触れた時点でアウトとかそのレベルです。)
・大腸菌・・・・地下水には大腸菌は存在しないので、大腸菌が検出された時点で人や家畜の糞尿が
混じってしまってるので、アウトです。
上記のすべての項目にパスして飲み水に使用してもいいよーって基準です。
ちなみに井戸水を原水としての検査の場合、「鉄分」「硬度」を含む13項目の検査もありますが、、、
鉄分濃度が高い場合は、色度や味に確実に反映されるので、簡易検査でいいのかなーって思います。
次回は、簡易検査にパスしない場合の水は飲み水として使えないか??で書きたいと思います。