井戸もぐら2号です。兵庫県南部(神戸市・明石市・稲美町・加古川市・姫路市・三木市・小野市・加東市・加西市)で井戸を掘ったり、井戸ポンプを治したりしています。
前回の続きで、能登半島地震での防災時における井戸の使い方について考えて行きたいの思います。
今回の能登半島地震での特徴的なところは、
1、過疎地息の断水
2、復旧の見込みが立たない
3、配水の難しさ
と述べました。この3点は、能登半島だけでなく日本の過疎地域に共通する問題になってくるともいえます。
この3点は、上水道のことを言ってるだけではなく、同時にインフラの問題でもあります。特に物資や工事車両を
運搬する道路の問題が1番大きいと思います。断水した場合、復旧には重機による工事が必要になってきます。
そのためにまず道路の復旧からなのですが、過疎地域の場合道路が一つしかなく復旧するための重機を運ぶ道路がない
という状態に陥ります。
その状態だと、緊急的な給水車が避難所等へ行くことも難しいです。なので、いつまで経っても断水および給水車が来ない
という状態に陥ります。同時に物資の運搬も難しいことになります。
そして、2の復旧の見込みが立たないというのは、被災地の断水を解消するには、道路や上水道の仮復旧するだけでも
莫大な費用がかかるといことです。十数件の集落に対して、何十億の費用をかけてインフラを解消することは、何十年前の
日本であれば了解できたと思いますが、今の日本、これからの日本社会においてそれが現実的なのかという問題になります。
このような問題を抱えて、しかしながらなんとかしないといけないというジレンマは、ほんと悩ましいと思います。
もし、提案できるならと思いながら井戸の活用方法を次回に提案してみたいと思います。