井戸もぐら2号です。兵庫県南部(神戸市・明石市・稲美町・加古川市・姫路市・三木市・小野市・加東市・加西市)で井戸を掘ったり、井戸ポンプを治したりしています。
前回、簡易飲料水検査について書きました。今回は、この検査にパスしない井戸水は使えないのか??ってテーマで
書いて行きたいと思います。
井戸水が簡易検査にパスしないってどういうことか??
パスしない理由としては、
・一般細菌・大腸菌が基準を超えている
・水が濁っている
・検査項目の数値が超えている
⚪︎一般細菌・大腸菌が基準を超えている
その中では、井戸水の原水(井戸から汲み上げた水で濾過や薬剤を添加してない水)の場合、一般細菌で
引っかかることが多いです。特に丸井戸の場合。
空気やその他色々な物に触れた地下水は、一般細菌が付着するので、そのまま検査に出すとパスしない場合が多いです。
じゃあ、安全じゃないかというと、そうでもなくてほとんどの場合は大丈夫だと思います。が、100個以下が合格基準
なんですが、101も1000000も同じアウトなんです。なので、やはり100以下になるようにすべきだと思います。
その方法としては、最も間違いないのが滅菌器をつけることです。滅菌器とは次亜塩素酸ナトリウム、いわゆる塩素を
地下水に添加する機器です。
次亜塩素酸ナトリウムの殺菌効果はかなり高く、少しでも添加されてしまえば細菌・大腸菌の数はゼロになります。
なので、残留塩素の確認(ちゃんと添加されてるか)するだけで安全を確保できます。
ただ、デメリットもあって、、、、
滅菌器の機械代や次亜塩素酸ナトリウムの薬液代等のコストと何よりも、井戸水の美味しさや塩素が入ってないことの
有益性が損なわれます。これは、安全との天秤なのでどちらを優先すべきは悩ましいところです。
他に一般細菌が出ないようにする方法は、井戸の衛生面の管理と捨て水だと思います。
特に井戸の衛生面の管理は、、、昔ながらの丸井戸であれば、二重ケーシングにして井戸内を浚渫して蓋で密封することで
だいぶん解消すると思います。当社のお客さんでも、それで改善した例はあります。
次回は、「水が濁ってる」「検査項目の数値が超えている」で