井戸もぐら2号です。兵庫県南部(神戸市・明石市・稲美町・加古川市・姫路市・三木市・小野市・加東市・加西市)で井戸を掘ったり、井戸ポンプを治したりしています。
今回も「深井戸ができるまで」の3回目として、書いていきたいと思います。
改めて深井戸掘削工事の大まかな流れは、、、
①工事依頼・現地調査
②見積書作成・工事着工依頼
③井戸掘削やぐら搬入
④掘削準備・掘り方工事
⑤井戸掘削
⑥井戸ケーシング加工・設置
⑦井戸孔内浚渫・揚水試験
⑧本設ポンプ設置
⑨井戸掘削やぐら撤去・整地工事
ってとこです。
で、今回は⑥の説明をしたいと思います。
⑥井戸ケーシング加工・設置
井戸掘削が終わると、深井戸の仕上げに入ります。井戸掘削といっても、当社のパーカッション工法だと、井戸のケーシング入れるまでは、ただの縦穴(今回は40メートルの)です。
なので、井戸の本体となる塩ビ管を設置していきます。
↑井戸ケーシング(VP150塩ビ管)
これにストレーナーという採水口の斬り込みの加工をしたのも作ります。
↑井戸ケーシングストレーナー
2〜3mm程度の切り込みを、帯水層(地下水が多くあると思われる)に合わせてつけていきます。今回の地層は8メートル作りました。
そして、ソケットを糊付けして準備完了。次は、井戸に設置していきます。
↑井戸ケーシングの設置風景
一本づつ、ビス止めしながらつなげていきます。 この作業だけは、慎重に丁寧に行っていきます。落としたら全てパーですから(⌒-⌒; )
そして、全て繋ぎおったら、次に井戸ケーシングの周りのスペースにバラスと呼ばれる細石を充填していきます。イメージ的には、まっすぐ掘ったたて穴にストローを入れてその周りに石を詰めていく、感じです。
↑バラスを井戸ケーシング周りに充填
そして、仕上げに地上から10〜20mに粘土を充填して完了です。なぜ粘土を入れるのかと言うと、地上からの遮水(水が浸透しない)するためです。雨水の浸透を止めて、地下水の水質を安定させます。
これで、深井戸は完成です。次は、揚水試験から撤去までになります。