井戸もぐら2号です。兵庫県南部(神戸市・明石市・稲美町・加古川市・姫路市・三木市・小野市・加東市・加西市)で井戸を掘ったり、井戸ポンプを治したりしています。
今回も「深井戸ができるまで」の4回目として、書いていきたいと思います。
改めて深井戸掘削工事の大まかな流れは、、、
①工事依頼・現地調査
②見積書作成・工事着工依頼
③井戸掘削やぐら搬入
④掘削準備・掘り方工事
⑤井戸掘削
⑥井戸ケーシング加工・設置
⑦井戸孔内浚渫・揚水試験
⑧本設ポンプ設置
⑨井戸掘削やぐら撤去・整地工事
ってとこです。
で、今回は⑦の説明をしたいと思います。
7.井戸孔内浚渫・揚水試験
↑井戸ケーシングを設置した状態
井戸ケーシングを設置して、バラス・粘土をした後は、1日落ち着かせてから、井戸孔内の仕上げしていきます。 井戸孔内用のベーラ(泥わ土砂を汲み上げる器具)で、何十回と土砂や泥を汲み上げていきます。
その作業を続けると井戸の自然水位が分かってきます。自然水位というのは、水中ポンプで地下水を出してない時の水位で、、、、何でその水位なるのか、、説明は難しいので、また別の機会に(^◇^;)
↑深井戸の断面図(粗くてすいません)
自然水位が分かれば、揚水試験用の水中ポンプを設置します。そして、段階揚水試験と呼ばれる作業を行なっていきます。
この試験は、少しずつポンプの揚水量を増やしていき、最終的にこの深井戸の湧水量を確認します。最初は毎分20ℓあたりから行い、水位を確認しつつ行いました。
↑最初は濁った地下水がでます。
↑ある程度すると、澄んできます。
最終的には透明になります。
最終的にこの深井戸は、湧水量 毎分120ℓ
運転水位30メートルになりました。
従って、この深井戸の適正揚水量は、湧水量の80%なので、毎分約100ℓということになります。
これで、揚水試験の作業も終わりです。
この後、試験用ポンプを引き揚げて、本ポンプを据え付けます。これは次回に。