井戸って? 桑江さくせん工業

どうやって掘るの??深井戸が出来るまで②

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 井戸もぐら2号です。兵庫県南部(神戸市・明石市・稲美町・加古川市・姫路市・三木市・小野市・加東市・加西市)で井戸を掘ったり、井戸ポンプを治したりしています。

 今回も「深井戸ができるまで」の2回目として、書いていきたいと思います。

 改めて深井戸掘削工事の大まかな流れは、、、

 ①工事依頼・現地調査
 ②見積書作成・工事着工依頼
 ③井戸掘削やぐら搬入
 ④掘削準備・掘り方工事
 ⑤井戸掘削
 ⑥井戸ケーシング加工・設置
 ⑦井戸孔内浚渫・揚水試験
 ⑧本設ポンプ設置
 ⑨井戸掘削やぐら撤去・整地工事

 ってとこです。
 で、今回は④⑤の説明をしたいと思います。

④掘削準備・掘り方工事

 

 ↑掘り方工事完了

 井戸掘削やぐらを設置したから、すぐ掘削開始とはなりません。足場を設置したり、機械を動かすための電気工事をしたり、、、で、わかりやすいのが、掘り方工事です。

 この掘り方工事の目的は
  ・掘削位置にリード枠(ドラム缶)の設置

  ・掘削土砂用掘の作成

 リード枠というのは、地面から1.5mは蓋を切り取ったドラム缶を設置して、崩れないようにするのと、粘土やジャミを注入する為の開口部を広くする為にです。

 掘削土砂用掘というのは、掘削を進めていくと、掘った土砂が井戸内に溜まって行くから、それをベーラで排出するのに、それの受け皿です。で、土砂だけを掘に溜めて、水だけを井戸内に戻すような仕組みなってます。

 この工事方法の弱点は、この掘り方と井戸掘削やぐらのスペースを確保しなければいけないので、せっかくの井戸掘削の話も断らないといけない事がある、ということです。

 ⑤井戸掘削

 

 ↑井戸もぐら1号(父親)が掘ってます

 準備整い次第掘削していきます。当社の掘削方法は、パーカッション工法と言って、ビットと呼ばれる鋼鉄の棒を1メートルくらい上下させて打ち付けて掘っていきます。

 この作業を1メートルくらい掘れたら、井戸内の土砂を取り除くベーラという道具で取り除く作業をします。基本的には、掘る→土砂取り除くの繰り返しで、1日4〜10メートルくらい掘っていきます。

 掘削準備スピードの違いは、1番は地層によるところが大きいです。シルト層や粘土層は、比較的早くて、砂・礫層は普通、岩盤層に近い層は、すごく時間かかります。また、地層の話の時に詳しく説明します。

 そして4〜10日かけて、掘り進めます。今回のゴルフ場の掘削深度は、約40メートルでした。掘削深度は、地域や地層によってかわります。深井戸であって10メートル前後もあれば、100メートルを超えるものもあります。当社の掘削能力は深さ120メートルが限界なのですが、他社の大型の掘削マシンだと400メートル近く掘ることも可能です。

 今回の井戸の地層は、深さ30メートルのあたりに豊富な帯水層(地下水が多くある地層)があったので、それから少し掘り下げて終了しました。予定ではもう少し掘り下げる予定でしたが、充分な地下水量だと判断したので。

 
 次回も『深井戸がらできるまで』を書いていきます。

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