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井戸水と美味しさの関係③

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井戸もぐら2号です。兵庫県南部(神戸市・明石市・稲美町・加古川市・姫路市・三木市・小野市・加東市・加西市)で井戸を掘ったり、井戸ポンプを治したりしています。

 井戸水と美味しさの関係ということで書いています。前回までは硬度(ミネラル含有量)が美味しさの基準の一つ
 ということを書いてきました。
 硬度が違うとどうなるかという具体例としては、味の違いもあるんですが、一番の違いは、料理や飲み物に使うときに
 全く違うという事です。

 分かりやすい例は、料理です。特に出汁の料理。日本では、出汁をとって使用する料理は一般的ですが、海外ではなぜ
 似たようなものがないのか疑問に思います。それは、水の硬度の違いで出汁がよく出る出ないが決まるという事です。
 日本の地下水は基本的に軟水(硬度80以下)に分類されます。特に京都(その中でも伏見あたり)は硬度が20以下の
 超軟水に分類されるので、出汁をとっての料理が発達したと考えられます。逆に関東は80前後になるので、出汁が出にくい
 ので、出汁の料理はあまり発展しなかったと思います。

 
 海外(特にヨーロッパ)の地下水や河川の水は、ミネラルが多い硬水なので出汁が出ることないので、
 ソース文化(味を後付け)のようなものが発展して行きました。あと、肉(特に牛肉や羊肉)を煮ると灰汁が出て、
 美味しくなるので煮物文化が発展したと考えられます。

 
 このように、水の性質によって料理方法が決まっていったのは化学的な理由があるのが分かります。
 あ、うちのお客さんでうどんのチェーン店を運営してて、井戸水でうどんを作っていて転勤で井戸水がない
 店舗に移ってから、全然美味しいうどんが作れないって嘆いていたのを思い出しました。
 
 
 他にも硬度の低い地下水で美味しい利用方法があるので、また紹介しますね🎵

 
 

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