井戸から水が出ない??確認するポイント
井戸もぐら2号です。兵庫県南部(神戸市・明石市・稲美町・加古川市・姫路市・三木市・小野市・加東市・加西市)で井戸を掘ったり、井戸ポンプを治したりしています。
↑穴の開いた揚水管(SGP40鉄管)
今回も井戸から水が出ない、出が悪くなった時に見るポイント(後編)を解説していこうと思います。
改めて、井戸から水が出なくなった時のパターンは、、、、
1.電源関係のトラブル
2.ポンプが原因
3.配管やバルブ不具合
4.井戸自体のトラブル
1.2は前回の前編で解説してるので、今回は3.4を解説していきます。
3.配管やバルブの不具合
水が出なくなった時に、ポンプの故障を疑う前に配管やバルブの不具合が無いか確認します。理由はポンプだと思って交換工事してしまってから、配管が原因だと取り返しがつかないので(壊れてないポンプを交換する)。
1番わかりやすいのが、ポンプの近くで水を出してみるとか、確実に配管やバルブの不具合では無いことを確認しなければなりません。
↑スリースバルブ
特に注意しないといけないのは、スリースバルブです。このバルブは丸型のピンを上下して止水する構造になっています。このピンが腐食しやすく、落下してしまうと開口している状態でも、勝手に止水している場合があります。
これは本当に注意しないといけなくて、僕も昔、一度だけポンプを交換してから、止水の原因がバルブだったことがあります、、、、
なので、ポンプが動かない時はまだしも、ポンプが動いている時は、確実にチェックしなければなりません。
↑ボールバルブ
ちなみにボールバルブは、その不具合(勝手に止水する)は起こりにくいです。が、このバルブも問題はあって、半開き等にして使用していると、完全に止水が出来なくなる(変形してしまって)ことになりやすいです。
あとは、水の圧力が落ちたり、出が悪くなった時に考えるのは、漏水です。少しの漏水だと分かりにくいですが、少しずつ酷くなって圧力がかからなくなったり、出が悪くなってきます。
その場合は、ポンプの近くと出口での圧力差等で確認します。しかしながら、埋設配管や見えない配管の漏水を探すのは大変です。場所によっては、漏水箇所を補修するより新しく配管し直した方が安く早く済みます。
4.井戸自体のトラブル
井戸は、その施工方法や年数・水質や水量によって日々変化していきます。その中で代表的なトラブル・不具合は、、、
・井戸の崩壊・崩落
丸井戸や深井戸のケーシング(井戸のガワ)が、腐食・劣化等で崩れて井戸が埋まってしまいます。こうなると、ポンプが崩れた砂や土砂を吸ってしまって、揚水(水を汲み上げる)できなくなります。
・井戸の水質の変化
さまざまな理由で井戸から湧水する地下水の水質が変化する場合です。 特に浅井戸・丸井戸は周りの環境が変化すると、影響しやすいです。
井戸のトラブルは、このように様々あるんですが、ほとんど直ぐには対応出来ないので、それが原因で水が出ない場合は困ります。それでもなんとか補修する方法はあるんですが、それはまた今度。
井戸で困ったら、、、、 桑江さく泉工業の深井戸工事まで(^。^)